
ある日の練習日。
小学生高学年の男の子が、今までできていたロンダートバク転がなぜか上手くできなくなった。
おそらく理由は次の目標であるさらに難度を上げた技の影響だと思う。
見ている限り、意識しすぎて考えすぎて体が重たく見える。
感覚を取り戻すためにサポートをしながら繰り返し練習してみるが、やればやるほど余計にいろいろ考えてしまいやっぱり上手くいかない。
みんなの前で泣きたくないからだろうか、目に涙を溜めながら別の場所で何度も自主練を始めた。

出来なくて悔しくて泣く。
どうしたらいいか自ら考えて、また必死に練習をする。
上手くいったことをイメージしながら。
本人はそれを努力と思っていないみたい。
ただ純粋に出来なくて悔しいと思っている様子。
できないことが恥ずかしいから。とか
誰かに褒められたいから。とか
誰かにやらされているなどでもなく、
ただ悔しくて、ただ出来るようになりたくて…
カッコイイと思った。
とっても素敵だなと思った。
でも目を真っ赤にしながら必死に練習している姿を見て、心が苦しくなる。
どうにか力になってやりたいが、今は見守ろう。
みんなに気づかれないように離れた場所で練習しているが、みんなは気づいている。
というか感じ取っている。
その証拠にみんなの目つきが変わった。


どうしても上手くいかなくて悔しさの限界を迎え、
教室の隅に座り両手で顔を覆いながら泣いてしまった。
みんな気づいてはいるが声をかけていいのかどうか悩んでいる感じ。
その証拠にみんなの口数が妙に減った。
もちろん泣いていることをバカにしている子なんかいない。
みんな彼のことを考えてほんとに優しい。
僕自身もどう声をかけようか言葉を探しつつしばらく様子を見ながら練習を続けていたら、
2学年下の男の子(いつも彼とふざけてやんちゃしている子)が、
ふら~っと彼のいる方へ歩いて行った。
特に何か声をかける様子もなく、彼の横に座った。ただ一緒に静かに横に並んで座っている。
『友情』が形になって見えた。と思った。
感動とか嬉しいとかすごいなとか、そんなのではなくなんとも言語化しにくい光景だった。
強いて言い表すとしたら、
美しいと思った。
というか、小学4年生でこんなことができてしまうのか。という衝撃もあった。
人の気持ちに寄り添える素晴らしい心の持ち主に、尊敬すら覚えた。
みんながいつも一生懸命頑張っているからこそ、
いろんな出来事があり、壁にぶち当たったり、悩んだり、悔しかったりすることがある。
なんとなく取り組んでいたら決して出会えない出来事たち。
それらの出来事がその都度、成長や友情や青春、感動をくれる気がする。
そうやって思うと、
改めて子ども達ってすごいな。
君たちってカッコイイな。
いろんな出来事に出会うために、これからも一生懸命頑張ろう!
君たちは最高です!!
Linkスポーツクラブ
代表:久保
